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創業130年を超える老舗和菓子屋 都城市で営業する「前田菓子舗」

伝統の味を守り続ける老舗和菓子屋さん。創業以来変わらないレシピを貫く

今回ご紹介する「前田菓子舗」さんは創業130年を超える老舗和菓子店で、創業当初から「これがし」を作り続けています。

伝統的製法で作られた、黒と赤の二種類の「これがし」が店頭に並びます。

■「これがし」の歴史

都城盆地に伝わる銘菓として知られる蒸し菓子である「これがし(高麗菓子)」の歴史ですが、「これがし」の名前は朝鮮半島に由来していて、「こうらいがし」から呼び名が変わったとされているそうです。

その歴史はじつに400年余りもあり、豊臣秀吉の命を受け朝鮮に出兵した島津氏に伴って薩摩に渡来した朝鮮の陶工たちが、故郷を思って建立した神社への供物として作られたのが始まりだそう。

それ以来、法事や祝い事には欠かせないお菓子として、島津氏のお膝元である鹿児島県や都城市を中心に親しまれてきました。

■130年間変わらないレシピ 

材料は小豆あんと砂糖、高麗菓子粉(もち米・うるち米)からできていて、食感はしっとりしつつもっちりとしており、程よい甘さと小豆の風味が口中に広がります。

創業以来レシピは変わっておらず、伝統の味を守り抜いています。

黒はこしあん、赤は白あんを使用し、高麗菓子粉とあんを混ぜてからなじませるために1時間ほど寝かすそうです。そうすることで独特のしっとりとした食感が増すとのことで、伝統の製法にもこだわりが見られます。

■4代目のご主人の挑戦

「20年ぐらい前までは注文も多かったですが、最近はずいぶん減りましたね。

見栄えが地味でインスタ映えしないことや、お年寄り向けという印象もあるのかもしれません。

とくに若い人が食べてくれなくなったんです」と4代目となる前田真也さんは嘆きます。

「とにかく手に取ってもらい、一度でも食べてもらうことが大事です。ぜひ都城の郷土菓子文化を若い世代に残したいですね」と語る前田さんは、パッケージデザインの変更を検討したり、SNSへの発信で商品をアピールを模索したりしていて、若者層にも手に取ってもらう為の努力にも余念がないようです。

■「これがし」の他、同じく都城の郷土菓子である「煎り粉もち(いりこもち)」、カステラやBLTサンドも販売。

「串だんご」(一本70円)は店頭にて七輪で焼いています。甘辛い醤油だれのみで焼かれてており、もっちりした食感でこちらも美味しいです。イートインコーナーもあるので、アツアツをその場でいただけますよ!

■基本情報

名称:前田菓子舗

住所:宮崎県都城市上町6-1

電話番号:0986-22-0799

営業時間:7:00~17:00

定休日:不定休

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