美しい緑が視野いっぱいに広がる地に、自然の循環を大切にするお蕎麦屋さんがあります。そこで提供されるお蕎麦には、周りにある全ての恵が伝わってくる奥深い味でした。そんな素敵な「がまこう庵」さんをご紹介します。

■蕎麦づくりに欠かせないこと
お店は霧島連山の麓に位置する都城市吉之元町にあります。今年で創業45年。現在は、2代目店主である蒲生さんが11年前に先代の父親から引き継ぎ、この地で変わらずに営業されています。
「がまこう庵」さんが長年続いている秘訣は、”素材へのこだわり”と”この土地の自然”です。
蕎麦を作る上では”水”がとても大事です。
お店周辺にはきれいな湧水があり、田んぼの水や生活水にも使われています。
きれいな湧水で作られたソバの実を使い、石臼で自家製粉し、それをまた湧水でうつ。自然の恵がたくさん詰まったお蕎麦は間違いなく美味しいです。
気候によっても蕎麦粉の分量を変化させているそうで、一番美味しい状態のお蕎麦が味わえますよ。
『打ち方は誰でもできる。蕎麦は粉挽きの方が大事ですが、それ以前の農家さんが一番大事だと思います。そして、どんな環境で作っているのかということも大事ですね。周辺環境が蕎麦に適しているのかと考えると、この場所が適してるんです』と蒲生さんは話してくれました。

■おすすめのメニュー
この土地でしか味わえないお蕎麦。
それを存分に味わえるメニューが「二味そば」(税込1,210円)です。
蕎麦好きの為に考案されたメニューで、ざるそばとかけそば(冷たいそばと温かいそば)の両方が一度に味わえます。蕎麦そのものの香りや味を感じて欲しいですね。

都城市山田町の川野さんが育てた地頭鶏。その炭火焼きが上に乗った「地頭鶏そば(税込1100円」もおすすめ。地頭鶏の脂と炭火焼きの香りが出汁と絡み、最高です!
こちらは知人だった川野さんと食事の席で「地頭鶏入れてみたら美味しいのでは?」という会話がきっかけで生まれて、今では人気の定番メニューとなりました。

そばのお供に外せないのが、「とろめし(税込880円)」。普通のととろめしとは違うんです。
野菜や都城和牛をかけそばの出汁で煮込んで味付けして、そこにとろろ混ぜ込んで作る「特製とろろ」。それがご飯の上にたっぷりとかけてあります。
もう、口の中の唾液が止まりません。一度食べた方は、必ずリピートするみたいですよ。

■繋がりも大切に
そのほか、期間限定の商品メニューを地元の方々と一緒になって開発しています。
地元の大豆を使って豆腐屋さんとコラボした「きつねそば」や地元野菜を使った「サラダそば」など、いろんな方々と美味しいメニューを提供されてきました。自店だけではなく、他店の商品メニューに関わったりもされています。
『人付き合いが楽しい』と笑顔で蒲生さんは言います。
『生産者を知ることで作った料理への想いも変わってくるし、生産者とつながることで、仕事も楽しくなる』そう話してくれる蒲生さんは本当に楽しそうでした。

■最後に
蕎麦屋の傍ら、農業も行っている蒲生さん。鶏も飼育しており、自然の循環を大切にされています。
がまこう庵で出た残飯を鶏が食べ、鶏が出した糞が肥料になって畑へ行く。育った作物や鶏が、がまこう庵で調理されます。
豊かな自然の中でいつまでも美味しいお蕎麦が提供できるのは、こういった循環を大切にされているからこそだと思います。
私たちは自然の中に生かされているんです。そのことに気づかせてくれました。
みなさんも是非「がまこう庵」さんで、大自然の全てを感じてみてはいかがでしょうか?
心も癒され、素敵な明日が迎えられますよ。

■基本情報
名 称:がまこう庵
住 所:宮崎県都城市吉之元町5186
電話番号:0986-33-1226
営業時間:10:00~16:00
定 休 日:毎週火曜日・第1水曜日(祝日の場合は営業)
インスタ:@gamakouan
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