今回取材したのは、日南市の油津一番街商店街にある「あさひや」さん。
以前は近隣に下駄をすげるお店がいくつかありましたが、時代の変化とともに靴屋さんへと移り変わり、今では「あさひや」さんだけに。
日本製にこだわり、履き心地がよい下駄をお客様に販売しています。
■好きな台と鼻緒を選んで自分だけのマイ下駄を
下駄は、足を乗せる「台」と「鼻緒」という2つのパーツから成り立っています。
この2つを結びつける「すげる（挿げる）」という作業をその場で行えるのは、県内で「あさひや」さんだけなんだとか。
▼下駄の「台」
▼下駄の「鼻緒」
店内に並んでいる台と鼻緒の中から好きなデザインを選んで、自分好みのマイ下駄をつくることができます。
一般的な下駄であれば、1足30分程度ですげ終わるそうなので、その日のうちに持って帰れるのも嬉しいですね。
台や鼻緒はバラエティー豊かで、選ぶのがとっても楽しそう♪
子供用の下駄や女物の下駄、草履なども取り扱っており、お子様からご年配の方まで、多種多様なニーズに応えています。
■仕入れと調整にこだわり、快適な下駄ライフをサポート
「下駄は足が痛くなりそう」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか？
しかし、「あさひや」さんの店主は、「下駄はビーチサンダルよりも履き心地がいい」と言います。
それは、「あさひや」さんでは、鼻緒のデザインだけでなく、地肌に触れる裏地も入念に確認した上で仕入れているため。
そして、下駄を履く文化がない海外でつくられたものは、日本人の足になじみにくいため、動きやすさを考慮した日本製のものにこだわっているからです。
だから、素足で下駄を履いても快適に過ごせるのだとか。
また、足の形や下駄の用途は人それぞれ異なるため、下駄をすげる際に前を締めたり横を広げたりと履きやすいようにカスタマイズしてくださいます。
さらに、下駄は鼻緒の向きによっても履き心地が変わるため、細かな注意点なども伝え、お客様が快適に下駄を履けるように充実したサポートを提供しています。
下駄のかかとに付いたゴムの修理や鼻緒の調節なども可能なので、今持っている下駄でお悩みのことがあれば相談してみてくださいね。
（※修理の場合は、後日受け渡しになります。）
■味わい深い陶器や今治タオルなどの和雑貨も販売
下駄以外にも、陶器や今治タオル、手ぬぐい、足袋靴下など、さまざまな雑貨が店内に並べられてます。
【陶器】
瀬戸や京都の作家さんが作った陶器や、陶芸教室を開いているご主人の作品が販売されています。
味わい深い色合いや造形に惚れ惚れします。
▼日本各地の作家さんがつくった陶器
▼陶芸教室を開くご主人の作品
【今治タオル】
確かな品質を誇る今治タオル。抜染手ぬぐいやハンカチなどが並んでいます。
トマト柄やおにぎり柄など、ユニークなデザインも。
「あさひや」さんから徒歩10分ほどの場所にある「天福球場」は、広島東洋カープのキャンプ地ということから、カープ坊やの手ぬぐいタオルもあります！
他にも魅力的な雑貨が飾られているので、ぜひお店でチェックしてみてくださいね♪
■下駄を履く楽しさをこれからもお客様に伝えていきたい
昭和の時代から3代にわたって続いてきた「あさひや」さん。
現店主は、「下駄は、仕入れからディスプレイ、すげる作業、カスタマイズ、どれも楽しくて飽きません。お客様が喜んでくださると私も嬉しいです」とお話ししてくださいました。
下駄に慣れている方はもちろん、下駄デビューしたい初めての方も温かく迎え入れてくださいます。
履きやすい下駄をお求めの方は、その場で下駄をすげられる「あさひや」さんにぜひ足をお運びください。
■店舗情報
店 名：あさひや
住 所：宮崎県日南市岩崎3-7-15（油津一番街商店街）
Googleマップ：こちら
電話番号：0987-22-2936
営業時間：10：30 〜19：00
定休日 ：木曜日
Instagram：こちら
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